- スタッフブログ
- 2020.10.23
点と点が結ばれる
デリーは昭和31年に今の上野店で開業しました。
この時代にこのようなカレーを生みだした創業の社長にあらためて感服するとともに、今特に関心があるのが、デリーが辿ってきた歴史です。
先代社長、二代目社長、現在の社長が歩んできた歴史、その時々に感じてきたこと、苦労してきたことなど、現在に至るまでの変遷です。
これからのデリーはどうあるべきか、時代の流れにどう沿っていくべきか、今までは先のことばかり考えていましたが、視点を変えてみようと思ったのがきっかけです。
それからは、心の中にも変化が表れてきました。
社長から昔の話を聞くと、まるで自分がリアルにその場にいた気持ちになり、実感が沸くのです。
それと同時に、「なるほど、今がこのようにあるのは、こういう理由があり、こういう意味があるのか」と、今まで点と点だったものが一本の線で結ばれていき、疑問に思ってきたことが自分の中で消化されていきます。
時代の変化に対応しなければならないこと、残さなければならないこと、そのあたりのことが少しずつ分かってくるようになりました。
でもまだまだです。諸先輩方から色々なものを吸収しなければなりません。原点に振り返り、この先のことをしっかりみんなで考えていきたいと思っています。
さて、今般、カシミールカレーが誕生して60周年を迎えます。
当時「ポークカレー」というメニュー名だった「コンチネンタルカレー」とともに、当時の味を再現した商品を企画いたしました。
販売は11月半ばです。
試作品を食べましたが、これが美味しい。たしかにカシミールカレー、コンチネンタルカレーではあるけれど、今のものとは違う風味、舌触り。
このカレーを生みだした創業社長の気持ちになって食べると感動さえ覚えます。
さらに昭和30年代にタイムスリップした感じになることが、その感覚をヒートアップしてくれます。
まさに「デリーにおける原点のカレー」。
ここでも自分の中で点と点が結ばれました。
是非、この冬は「昭和」のカレーとともに、デリーの歴史を感じていただければ幸いです。
P.S 画像のロゴにも歴史を感じます。懐かしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Text:riki