- 社長雑談
- 2018.01.07
天才料理人、秀才料理人、そして・・・
おとといのスパイスの項で、「スパイス使いは感か? 計算か?」というご意見をいただきました。
確かに感で作り(試作)、よければレシピに落とし込むという作業を、私はしています。
レストラン経営の場合は、いつもできるだけ同じ味が肝心ですから。
画像は「LOVEINDIA」のシェフたちです。
この会の面白さは、料理の指向性、作り方、味などを、食べながら話し合うこと。
それぞれの個性が出ることはもちろんですし、その発想の原点も面白い。
私は前にも書きましたが、クリエーティブ力が弱く、いわゆる”パクリ”が得意です。
それはもちろん、カレーやインド料理を作るのに、インド料理だけでなく、他のアジア、フレンチ、イタリアン、ラテンアメリカなどから、その技法や素材をパクっていますが。
そのためには、頭で構築してレシピを作って試作という手順が当たり前です。
LOVEINDIAの会のある時、ある料理にあまり使われないスパイスが入っていました。
「何でこれ入れたの?」
「ああ、目の前にこのスパイスがあったから」
その答えに、「天才」という言葉が脳裏に浮かびました。あるいは「ひらめきの天才」でしょうか。
こういうことが私にはできません。そういうひらめきが降りてきません。
降りたとしても、再構築、過去の経験則から、という一拍が必要です。
秀才型もいます。
料理の味はもとより、ビジュアル、舌触り、温度、タイミング、盛り付け、非の打ち所がない。
これは学習・反復、集中力の賜物と思われる料理人。
こういった人たちと一緒に仕事をするのは楽しいですね。
私も、80歳位まで頑張れば、天才や秀才と呼ばれるかも。苦笑い、苦笑い・・・