- 社長雑談
- 2015.02.07
「如才ない」
いつもランチは90%近く麺類(特に日本そば)ですが、たまたま通りかかった店の前のメニュー台を覗き込んでいたら、中からスタッフが出てきて「どうぞ、どうぞ、空いてるよ」というので、ついそのインド料理店に入ってしまいました。
メニューにあったビリヤニランチに、一瞬気を取られた瞬間に捕まった感じです(笑)。
もう昔になるのでしょうか、バブル時代、雨後のタケノコのようにインド料理店が増えました。
その時は、大きく2つのタイプに分かれたでしょうか。
高級大型店、アショカ、タージ、モティなどは、ホールスタッフに誇りがあり、客に媚びることなく、インドのホテルや高級レストランのようなサービスでした。
一方、やや小さめのインド料理店は、スタッフが如才なく、適当な日本語で客を呼び込み、接待し、和ませてくれました。
何を言っても「ダイジョブ、ダイジョブ、OK、OK」などといいながら、勝手にメニューを押し付ける(笑)。
これはこれで、楽しく面白く、日常的に使う店として、ふいと一人ではいることも楽でした。
そういえば、御徒町のアンドラキッチンに夜行った時、店長がそっと耳元で「あなたラッキー。ハイデラバーディビリヤニ、あと1人前だけ残ってる」と言いましたっけ。
その後に来たお客さんにも出されたので聞いてみると「あれ予約」とサッと言う。
うまいなあ、上手だなあ。感服、感服。
こういうインド人たちを見ると、「我々にもにもこういう如才ない日本人スタッフがこないかなあ」などと考えていました。
「如才ない」という言葉があまり使われなくなった今、返ってこの「如才なさ」が求められているのかなと思います。