- 社長雑談
- 2015.09.02
年齢と味、「不味い」ということ
体型を見てもお分かりでしょうが、若い頃から大食漢で、好き嫌いもほとんどなく、二日酔いでも天丼を食べれば治るようなものでした。
ですから、初めて食べたものは新鮮で、今までと違うというだけで、脳の回路が「おいしい」に入っていました。
特に、少々お高い店ですと、ますます「この味は美味しいに決まっている」というスイッチが入っていた気がします。
もちろん、”味”のカテゴリーには、味覚以外に、すべての感覚器官が働いて総合判断を下すでしょう。
ところが、年齢と共に、「まずい」という感覚が強くなってきました。これが正常なのか異常なのかはわかりません。
しかし、先代の社長も、外食に行くと、あるいはデリーの店に来て、「きょうのXXXはまずい。誰が作ったんだ」と言っていた記憶があります。
これを若い時から持っている人が、いい料理人、評論家になるのでしょうか。
私の周辺では、カレー番長のみずのさん、スパイスカフェの伊藤さんとは、「まずい、おいしくない」という言葉の会話が何度かあった気がします。
60を過ぎて、この感覚をやっと獲得したのでしょうか。それとも、時代にとり残されているのでしょうか。
しかし「まずい」と思えることを前向きにとらえようと思っています。