- 社長雑談
- 2015.11.12
盛り付けのインパクト
コックのセンスを問われる部分に、盛り付けが挙げられます。
老舗ホテルなどは、盛り付けを変えないことで伝統が表現され、また安心感があります。
個人的に、盛り付けでハッとさせられたのは、ピエール・ガニエールでした。
皿のリムいっぱいまで使い、アンシンメトリー。いかにも「盛り付けは芸術」という感じでした。
インド料理の盛り付けには、頭を痛めます。
新作など、発表の時、皆で意見を言い合いますが、作ったコックは、当然自分の盛り付けが最高と思っています。
しかし、デリーのこれまでの流れから、違和感を感じることもあります。
和食のように、皿の空間を多くとると、インド料理の野性味やダイナミズムが感じられません。
野性味だけですと、ダサい、モダンでないなどとなってしまいます。
いつもいつも悩みながら、他店の盛り付けを見ています。
画像は、「タンドール・ミックスグリル」。
上から、日本、インド、オーストラリアでレストランです。
日本のは、色がきれい、下のグリーンが高ポイント。
インドは、オーソドックスなシンメトリー(左右対称)の安定感。
オーストラリアは、2段にして3次元的盛り付けにし、サプライズ感、期待感を感じさせます。
どの部分をヒントとし、頭に貯蓄して次に生かすか?