- 社長雑談
- 2015.12.19
昭和のインドカレー
昭和30,40年代の「インドカレー」には、言葉にも今と違う響きがありました。
強烈で辛くて、開拓精神のある人間の食べ物といった感じでしょうか。
デリーのカシミールカレーが、当時主婦に人気の雑誌、「暮らしの手帳」に乗った昭和44年(1969)には、「すごくからいとりカレー」として、そのレシピが紹介されました。
デリーカレー(当時チキンカレー)、インドカレー、カシミールカレーは全くトロミの無いカレーとして有名になりましたが、これは創業者が、小麦粉を使わないカレーの象徴としてよりサラサラに、且つ日本人の好みを考えて油脂分も控えめに作り上げたものです。
当時のインドは灼熱・貧困などの負のイメージもありましたが、仏教の起源国での親しみもあり、またカレーは起源ということで、日本人には受け入れられたと思います。
しかし、普及にはそこから20年ほど掛かりましたが。
そこで個人的な興味も含めて、昭和の時代のカレーレシピの再現を試行しています。
その当時、手に入った原材料で、当時日本人が感じていた「これがインドのカレーなのか」というものをです。
その後の世代の方には、「あれ?おいしい」と思ってもらえるものを。