１月２日に、勝手に「モダンインド料理」と銘うって出させていただいた料理の、簡単な解説を行いたいと思います。
　当日時間がなかったもので。

　また、あせっていて画像を撮るのを忘れていまして、ご来席いただいた、インド料理に造詣の深い、嶋田智紀さんの画像をお借りしました。
　掲載ご快諾、ありがとうございました。

　最初は、「ウニ入りトマトショルバ　タルティーヌ添え」でした。
　２０１４公開の映画「マダムマロリーと魔法のスパイス」という映画の冒頭で目にした、ムンバイの食堂のシーンから作りました。
　寸胴で作っている赤いスープ状の液体に、ドバドバと生ウニを入れているシーンです。

　そこから、まず魚介スープのトマトショルバ（トマトスープ）を作ろうと思いました。
　スープは当然カレーより薄いですから、出汁で勝負と思い、ワタリガニとミルポワ、トマトペーストで、カニの濃厚な出汁をとりました。
　基本部分はオーソドックスに、タマネギ、ニンニク、ショウガ、クミン、コリアンダー、ターメリック、チリ、トマトで、そこに出汁を加えて煮込み、最後にウニを入れ、塩と多めで粗く挽きたてのブラックペパーで味決めです。

　お酒を飲まれる方にとって、スープは邪魔者になると言われますので、ドゥミタスカップでご提供。
　さらに、スナック的添え物として、メルバトーストに、サワークリーム、ヨーグルト、タラコ、キャビア、コリアンダーリーフを混ぜたものを乗せました。

　スタッフたちもおいしいと言ってくれ、いつか前菜の一品に加えてもらえたらと思っています。