- 社長雑談
- デリーのこと
- 2016.03.31
シイラの話
デリー上野店の金曜日の「フィッシュカレー」と、銀座店「フィッシュ&チップス」に使用しているのが、シイラです。
シイラはルアーなどで、江の島近辺で釣り対象にされていますが、多く食べているのは、西日本です。
ハワイではマヒマヒと呼ばれて、フライして食べる人気魚です。
我々には、土佐の漁港と懇意の取引先から紹介され。安定した品質と価格、さらに漁港で骨と皮を取り除いたフィレになっていて、飲食店には便利でした。
しかし、シイラの欠点は生臭さでしょうか。
ちょっと刺身には、よほど鮮度が良くないと向かないかな、という感じです。
ですから、カレーを作る際も、この匂いがカレー全体に広がるような、生の煮込みはよくないかなと感じました。
ところが、これを揚げると、素晴らしい白身魚に変身します。
個人的には、タラやヒラメよりクセがなく、世界でフライにして食されているのがよくわかりました。
そこで、上野店の佐々木総料理長と相談し、インド式に、ターメリックとレモン汁で〆め、ライスフラワーを付けて揚げてから、カレーに投入することにしました。
これなら、魚にうるさい日本人好みの味だろうと考えまして。
銀座店も、この揚げたシイラに注目し、フィッシュ&チップスに仕立てました。
ロンドンで食べた、タラ、カレイ、ヒラメよりウマイです。
今、珍魚ブームとも言われて、いままで捨てられていた魚が見直されていますが、珍魚ではありませんが、シイラ、食べてみてください。