- 社長雑談
- 2016.05.01
南インド料理の発展
今、日本のインド料理人や南インド料理に対する造詣の深さ、研究心、アレンジは世界で日本が一番なのではと思います。
これには、テクノロジーの急速な発展が経済面も含め、関係していると思います。
今は、インドに行くのに、飛行機でも(国内線も含め)ホテルでも簡単になりました。そしてインターネットも。
インド国内では、30数年前のデリー、ムンバイで、南インド料理は一つの郷土料理のような感覚だったでしょうか。
料理学校の先生に「君はラサムを知っているか。これがバカみたいに辛い。とても食べられない」などと、南インド料理は別物の感覚があったように感じました。
これは流通の問題もあり、当時は冷蔵冷凍流通は少なかったことなどのインフラの問題もあったと思います。
その後、インド国内でドサが屋台で定番化したり、シンガポール、マレーシアに移民した南インド人が広めたり。
しかし、今の日本の料理人や研究家が、見せ方や日本の食材でのアレンジをドンドン進めています。
これは日本人の強さ、凄さでしょう。
世界で、インド系以外の人が南インド料理店をやっているのは、ごくまれなのでは。
私の場合、気が散っていて、広いインドの中の南にだけ絞ることができず、中途半端に歳をとってしまいました。
でも、その発展を、楽しみに見守っていきます。