- 社長雑談
- 2016.09.27
ビーフカレーの難しさ
ビーフカレー、やはり人気があります。
しかし作ってみると、これが中々難しい。
なぜなら、ビーフは「肉そのものの味が濃い」、「お客さまはビーフの味をよく知っている」。
欧風カレーのように、小麦粉のつなぎを使い、カレーを肉にまとわりつかせれば、肉と同時にカレーの香りも取り込めます。
しかし、インドカレーの場合、どうも肉の味が際立ってしまいます。インドカレーのスパイスの楽しみが減ってしまいます。
特に一人前食べ切るには、「一口目のインパクト」「中間は飽きずに食べられる」「後味の余韻」を考えますので、そのバランスを考慮します。
上野店では、カシミールとコルマをビーフでお出ししていますが、これはカレーの味が強烈で、ビーフに負けません。
銀座のベンガルビーフは、牛を薄切りにして野菜と炒め、トマトの酸味で牛臭さを抑えています。
ミッドタウン店のスリランカ風ビーフは、ローストカレーパウダーの香りを立たせてあります。
また、ビーフニハリは、欧風ほどではありませんが、現地でも小麦粉を使います。
パウダースパイスも大量に使いますが、ホールスパイスもたくさん使い、肉と同時に、それらが口に入り、その香りを感じることもできます。
パキスタンではよく食べられますが、インドでも昔ほどタブー視されていない気もします。
そういった訳で、ビーフカレーも出しているお店や、有名なお店があれば、食べるようにしています。