- 社長雑談
- 2016.10.28
明日から「PK]、そして個人的インド映画史
明29日、世界で興行収入100億円を超えたというインド映画「PK」が封切りされます。
ハートフルコメディータッチの映画で、人気俳優を使って(特に女優アヌーシュカはきれい)、現代インドの宗教の多様性とその習慣を、第三者的視点で風刺していて、面白い。
さて、個人的にインド映画というと、”多感な青春時代”(笑)に出会った、サタジット・ライと切り離すことができません。
「大地のうた」から始まる、オプー3部作、愛に翻弄される「チャルラータ」、そしてカースト制度に踏み込んだ「遠い雷鳴」という初期の作品群は、正に衝撃でした。
この頃の主題は、「貧困」、「カースト」、「性」。
その後、衝撃を受けたのが、ミラ・ナイールの「サラム・ボンベイ」。
ムンバイに生きる、スラムの少年の生き生きした笑顔とエネルギーが、幸せとは何かを考えさせられました。
彼女の作品は、その後、カーマスートラ(こちらは映像美)、モンスーン・ウェディング(現代インドの結婚狂想曲)、そして、その名にちなんで(東洋と西洋、移民と祖国をアメリカで生まれ育った青年を通して俯瞰)など、どれも好きでした。
その他にも、「ガンジー」「インドへの道」「スラムドッグ・ミリオネア」などのインド人以外の監督作品。
歌と踊りの「ムトゥー・踊るマハラジャ」やシャールックカーンなどのアクション。
そして最近は、「スタンリーのお弁当箱」「マダムインニューヨーク」などは、印象に残っています。
これらのインド系映画に共通するもの、それは何といっても、鑑賞後にインドメシを食べたくなることではないでしょうか。
ぜひ、PKを鑑賞後はデリーに、まあデリー以外でもいいか、インドメシを召し上がって、見終わった映画を反芻してください。