- 社長雑談
- 2016.11.09
人生を変えた3つのカレー、そして2017.1.2
カレー屋を30数年もやってくると、国内外で、多くのカレーと出会ってきました。
いろんなカレーが印象に残り、その情景も思い出され、味の記憶も蘇ってきている感じがします。
その中で、味というより、強烈さ=インパクトで、自分のカレー人生を変えた3つのカレーがあります。
50年以上前に出会った、アジャンタのチキンカレー。
30年前に出会った、スーザロボのポークビンダルー。
そして、36年前に出会った、ゴールフェースホテル(コロンボ)のビーフカレーです。
それぞれ違った感覚から選んで=心に浮かんでくるのですが、中でも最後のゴールフェースホテル。
これはぜひ皆さんにお伝えしたいと思っています。
それは味というより、もう今や感じることのできない、植民地的背景の残った、自分が映画のワンシーンの登場人物のよう、ということ。スリランカというより、セイロン色が前面にありました。
建物もコロニアル、部屋、食器、ユニフォーム、そしてサービスは西洋のコピー。
料理も、西洋食プラス西洋受けする地元料理を。
しかし、そこに流れている空気は何とも心地よい、時間が止まったような、「南洋」という言葉がぴったりの。
3年ほど前に再来した時は、その面影は全く消え、建物以外は現代スリランカスタイルに代わっていて、残念無念。
そこで、2017年1月2日に、「コロニアル料理」そしてアングロ・インディアン料理をお出ししたいと思っています。
こういったことをお伝えするのも、現代料理を作っていくための一助になるのでは、と勝手に思っています。
うまく、その時の雰囲気もお伝できればと考えています。