- 社長雑談
- 2016.12.17
スパイスカフェ 独善的分析 エピローグ
スパイスカフェに伺ったのが10月、もう2カ月近く経ちました。
その後、11月の終わりに、LOVEINDIAで、一度お会いしました。
その時の会話も含め、スパイスカフェの独善的分析のエピローグとします。
飲食に限らず、商売には、マーケットイン型とプロダクトアウト型があります。
もちろん両者ともメニューに入れたり、半々とかの使い分けもあります。
スパイスカフェは、できうる限りプロダクトアウト型レストランを目指していることは間違いないと思います。
それは料理に限らず、空間も時間も。はたまた4次元的発想の時間(食事をしている自分を上から見ているような)まで含まれるのかも。
しかし、商売には妥協点すなわち相反する部分、原価と価格だとか、立地と家賃、サービスと人件費などがあります。どこのレストランもこの点が悩ましい。
まあ、そういう裏話はやめて、スパイスカフェの料理に的を絞りましょう。
彼にとっての料理の優先順位は「独創性」ではないか。他人が作っていないもの、他人が発想しなかったものを彼が作りだすこと。
そのツール、いや柱?になっているのが、スパイス。
であるが、それは現地の昔ながらのノウハウとは限らない。
次に素材。地産地消、スローフード的感覚を持ち、これもインド現地、伝統にこだわらない。
そこには日本人の持つ、旬という独得の季節感を。
そして視覚。料理は見た目で90%以上美味しいかどうか判断していると言われていますが、その色使い(食器も含め)。
パン類も料理ごとに色を変えていました。
30数年ずっとインド料理とその商売に携わってきましたが、まだスパイスカフェはよく判りません。
ワインや中国茶とのペアリングもありましたが、次回は日本酒かもしれません。
一料理一スパイスも、今回だけかもしれません。
でも只一つ、伊藤さんの料理表現はまだ緒に就いたところ。
解決すべき課題=料理、サービス、空間も、お客さまとの距離感も、この2ヶ月で見えてきたと思います。
これからどう継続させ、どう変化していくのか、どんなスピードで変わるのか?
同業、同志、仲間として楽しみにしましょう。
オベルジーヌのように、ディナーを食べ、その余韻をもって、スパイスカフェの朝食も楽しみたいですね。
これは自分がやりたかった事でしたが(笑)。
インド料理好きの一老人のたわごとと聞き流してください。