- 社長雑談
- 2024.09.20
東京エスニック料理読本
「エスニック料理」という言葉は、この1984年に発刊された「東京エスニック料理読本」から一般化されたという話を聞いたことがあります。
この本、店舗紹介ページにデリー銀座店も掲載されていますが、中々ウンチクある面白い本です。
直訳すれば、エスニック料理=民族料理ですが、その概念は国によっても時代によっても変わります。
このころ、ニューヨークの10大エスニック料理は、中、伊、仏、メキ、スペ、タイ、ギリ、日、タイ、印だったそうです。
今はその他アジアに中南米が主させて育てていったでしょうか。
日本では中華はもうその時、エスニック料理ではなかったですが、四川、福建、湖南など、一地方料理がエスニックだったでしょうか。
インド料理も今や一ジャンルを作り上げ、カシミール料理やゴア、ベンガル、オリッシなどが、エスニック料理ですか。
しかし、この本の良さは頭に”東京”が付いていて、この東京という大都市が、これらエスニック料理を包み込み、レストラン、町食堂、居酒屋、ファストフードなどと姿をかえさせて、ある時はフュージョンさせ、育ててくれたのかもしれません。
東京という巨大都市が、そのブラックホール的力で、我々デリーを育て生き残らせてくれた様です。
そうそうこの本の中に、銀座の「アショカ」レストランのメニューが載っていますが、この時代、まだ「バターチキン」ではなく、「チキンマカンワラ」というインド名になっています。