レトルト殺菌カレーは、常温でキープでき、賞味期限も長いので便利です。
　
　問題点はレトルト臭ですね。
　最近は技術が発展して、かなり美味しくなってきました。
　このレトルト臭の原因は、高温殺菌時のアミノ酸の変化から来るとのこと。
　ですから、肉、野菜、乳製品、豆類など、原料由来なので無くすのは無理で、その臭いを感じないようすべく、スパイスや香りのいい原料でマスキングします。

　しかし、この「臭い」とはどう感じるのか？
　味は味覚プラス嗅覚と言われます。
　辛、酸、苦、甘、旨は、舌で感じ、そこに臭いが加わり、味として脳に伝わるそう。
　もちろん、視覚、聴覚、触覚も含まれるでしょう。
　そして重要な嗅覚は、順応が早く、すぐ馴れる。
　匂う部屋に入っても、最初は違和感がありますが、すぐ馴れます。

　レトルト臭も、一口目が強く、すぐに忘れますよね。
　ここが、飲食店との違いです。
　とにもかくにも、レストランと同じ味を再現するには、同じ材料、作り方ではできないことはわかります。
　
　さまざまな食品化学で、このような分析が行われていますが、これらも踏まえて、よりおいしいカレー商品を研究していきます。