- 社長雑談
- 2023.07.05
肉を喰らうということ
とある仕事で、イノシシやシカの解体を見学に行きました。
初めてのことなので、多少ワクワクしながら行きましたが、現場で解体に立ち会うと、「肉を喰らうということ」の壮絶、凄惨、重みというのでしょうか、様々な感情が去来。
ふだん、塊の肉や中抜きの家禽類は、心が動くことなくさばいていたのですが、吊るされ、血を抜き、内臓を出され、首を落とし、皮をはがされる、を目の当たりにすると、かなり感情の動きがありました。
前に「いのちの食べ方」という、屠殺場を中心としたドキュメンタリードイツ映画を見ましたが、その時は、そんな感情は浮かびませんでした。
しかし、解体を間近で見ると、視覚以外に嗅覚も聴覚からも入って来るからか、仕事上の興味はもちろんありますが、心は動きます。
これは「食べ物に感謝」というのではなく、もっと淡々とした営みの一部と感じてしまうような、大きな枠の中の一部と感じるようでした。
でも感謝しなくてはいけません。
今回の経験で、女性でありながら(失礼)、自ら猟をし、捌き、カレーを作る「Beat Eat」のオーナー竹林さんに畏敬の念を覚えます。
我々にできることは、与えられた肉で美味しい料理を作ることでしょうか。
こちらはシカです。