- 社長雑談
- 2017.03.24
手食(手で食べること)
箸やナイフ・フォークを使わず、手(指先)で食べる文化?はインドから中東、アフリカと広がっています。
手食40%、箸食30%、ナイフ・フォーク30%という数字もあります。
手食は文化・文明の過渡期みたいに言われますが、それも違う気がします。
日本に箸が伝来したのは、聖徳太子の頃と言われていて、それ以前は手食だったということですが。
「ヒンズー教は、カースト、浄・不浄の考え方から、人の口に入ったものは使わない」、「イスラム教は指3本で食べる」などの、宗教上の理由を挙げることがありますが、これは後付けだと思います。
インド人は「君たちは指先で美味しさを感じることができなくてかわいそう。我々は指で触っただけで美味しいかどうか判る」と言います。
確かに、インド食では判ると思いますが、鍋料理や焼き肉などは手食では難しい。すなわち、手食文化、箸食文化、ナイフ・フォーク文化を下地に、料理の発展もあったのではないでしょうか。
また、食べにくさだけでなく、味覚に影響する(情緒的ですが)こともあります。
ナイフ・フォーク文化でもサンドイッチには使いませんし、おにぎりにも箸を使うことはほとんどありません。
この話は、実はいろんな分野にまたがっている話のようで、それぞれの視点から、多くの報告がされています。
大きくは、文化的(情緒的)、文明的(科学的)、細かく言うと、人類学、宗教学、社会学、経済学、生物学、調理科学にまで。
よく頭が整理できたら、個別に書いていきます。