召し上がった方、覚えている方もいらっしゃると思いますが、これは5年前、ミルクポークを使ったカシミールカレーです。　
　まだミルクしか飲んでいない子豚、ちょっとかわいそうな気がしますが。

　これは、羊でも牛でもありますが、人間の飽くなき欲望を感じつつ、私自身の売らんかな精神も考えてしまいます。

　バブルの前、1970年代から、日本、特に東京では、今までになかった諸外国の料理や、それらの細分化が加速しました。
　フランス、イタリア料理にスペイン、ドイツ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、さらにベラルーシ料理店もありました。

　中華料理では、四川、広東、上海、北京に、香港、山東、湖南、福建などが加わり、アジアもインド、タイにインドネシア、マレーシア、ベトナム。
　アメリカからも、TEXMEX、メキシコ、ブラジルなどの料理専門店が出てきました。

　我々のインド料理も、今はかなり地域が特定され、北インド南インドから、パンジャブ、ケララ、ゴア、ベンガル、マンガロール、オリッサの冠のついたレストランができています。

　ちょっと脱線しましたが、日本人の「食」に対する追求心の旺盛さを述べたくて。
　まだまだ続きそうです。