- 社長雑談
- 2023.04.26
スワミシェフ、一周忌
今日は、昨年亡くなったスワミシェフの一周忌。
世界には素晴らしいインド料理人がいます、あるいはいましたが、私にとっての最高の料理人は、このスワミシェフ。
スワミシェフとは、延べ25年間、キッチン内外で働き、そしてインド料理のことをいつどこで聞いても、教えてもらいました。
インド人客が来ると、出身地、宗教などの要点を聞き、瞬時にメニューを作っていくのには驚きました。
デリーは、日本人の舌に合うよう工夫していますが、ある時、それは30年以上前の軽井沢店でしたが、彼と2人で営業していました。
そこに、南インドの40代と20代の母子と思われる方が来店しメニューを見て、サンバルとライス、チャパティを注文。
デリーのものをお出しした所、一味見て、怪訝そうな表情。するとキッチンからスワミさんが出てきて、お客さまと話し、デリーのサンバルに、その場にあったグリーンチリ、マスタードシード、そして梅干しを加え、「これ出して」と言われました。
それを食べたお客様は「オーっ!」とうれしそうな顔をして召し上がっていました。
あとで、本場のサンバルについて、その作り方と、手直しのポイントを説明してくれました。
彼とのエピソードは、とても語りつくせませんが、こういった命日に彼のことをふと、思い出してみました。
そして不思議なことに、彼の長男トマスが、機能から東京にやってきて、訪ねてくれました。
彼には息子も大変お世話になり、うれしい再会でした。