- 社長雑談
- 2017.05.12
「カレーライス進化論」から考えた
昨日、水野仁輔さんの新著「カレーライス進化論」を読みました。
彼の足で実際に調べ上げた膨大な資料、そして膨大な時間が、”カレー愛”をはるかに超え、執念すら感じさせる内容でした。
また、そこから導き出した「カレーライス進化論」、40年近くカレーに携わったものとしても異を唱えるどころか、その客観性のある捉え方や理論、今後の展望は納得させられるものでした。
すると、我々のような者は、何を後進に伝えていくのか。
レシピだけなのか、社史なのか、創業の思いなのか・・・
ここ1,2カ月、自分の頭の中に「昭和のカレー(デリー創業以降ですが)」というフレーズがよぎっていました。
これは、この時代の世相を背景に、生活の中のカレーの位置、外食としてのカレーの位置。
こんな、いわゆる高度成長期の一期間のカレー、「ミッドセンチュリーなカレー?」のことを述べたり、作ったりしたいと感じています。
私もカレーライス好きですが、商売としてのカレーライスは、また違った要素が加わってきます。
「カレーライス進化論」を読んで、温故知新ではありませんが、この先の展望が開き始めてきました。