- 社長雑談
- 2017.06.08
欧風カレー
欧風カレーの特徴は数ありますけど、その中の一つに、”照り”があると思います。
鈍く、しかし強い照りは、食欲をそそります。
そう、今やカレー研究の第一人者となられている、水野仁輔さんに言わせると、「ヨーロッパでイギリス以外では、カレーをほとんど食べない。ですから欧風カレーなるものは見当たらない」と、実際現地に行かれて検証し、述べられています。
なるほど。
でも日本にある、なじみ深いトロミのあるカレーを、インドあるいは、アジア、アフリカ、カリブなどのエスニックと相対的に表す言葉としては「欧風カレー」、わかりやすい気が。
今はジャパニーズカレーが、世界語になっていますが、あまりカッコよくないように感じるのは、歳をとったからでしょうか。
デリーでも、最初ポークカレーだったものを、昭和30年代後半には、ヨーロッパ大陸を意識して、現在の呼び名「コンチネンタルカレー」に替えました。
さてさて、この照りは、やはり油脂です。
特に固形油脂である、バターやラードがこの鈍い照りを演出します。
さらに、滑らかに、のど越しをよくして、スーッと飲み込める手助けもし、美味しさも増します。
視覚は味覚に勝るといいますから、この照りで、かなりおいしく感じますね。
画像は、自宅用に、といっても10人前以上作りましたが、アサリをたっぷり使った「欧風シーフードカレー」です。