- 社長雑談
- デリーのこと
- 2017.08.13
メニューを考える 2
前回、「お客様の視点からのメニュー考」を、と書きましたが、まずその前に、創業社長の考え方を。
デリーの歴史は、まず、あの湯島の商店会の皆様の励ましと人情からのスタートでした。
「夫が入院して、女手で頑張っているデリーを応援しよう」と、商店会のご主人方が毎日、入れ替わり立ち代り盛り上げてくださいました。
その後、口コミで評判が広がり、昼時は、大手町や丸の内のお偉いさんが来てくださり、店の前には、黒塗りのハイヤーが並んでいたそうで。
そして六本木、軽井沢、新宿、銀座と店舗を増やしていきました。
その創業社長の言葉が、「商売の間口を広くしろ」ということでした。
これは、「大企業の社長からサラリーマン・OL」、「大学教授(東大、芸大が近いですから)から学生まで」、多くの方々の許容範囲内に居ろ、ということです。
そして現在はそこに、「カレーマニア、インドマニアからカレー初心者まで」、という項目が加わるでしょうか。
ですから、いわゆるターゲットの絞込みが難しい。
例えば、ターゲットが”辛いもの好き”であれば、辛いカレーだけを考えていけばいいのでしょうが、それだけでは間口が広がらず、返って狭まっていってしまいます。
デリーのスタッフにはこういったDNAを刷り込みつつ、メニューを考える必要があります。