- 社長雑談
- 2022.06.27
ゴアとポークビンダルーのお話
ここ数年でしょうか、ポークビンダルーの人気が高まってきてます。
実は日本にとどまらず、世界的に人気?という記事も。
これは、バターチキンのように、エンドユーザーが好きというより、世界の料理人が注目している感じでしょうか。
ゴアがポルトガルからインドに返ったのが1961年。英国からの独立から14年後のことです。
約450年もの長い間、ゴアはポルトガルの植民地でした。
カトリック・キリスト教の普及、食文化、建築など、すべてにポルトガルの影響が大きいです。
20世紀初頭は80%がキリスト教徒だったのですが、独立後はインド各地から人が流入し、最近は20数%がキリスト教徒で、ヒンドゥー教が7割近くになっているようです。
初めてゴアに行った時、まずびっくりしたのが、女性の服装。それまでサリーか、せいぜいパンジャビで、足を見せないインドの女性が、スカートを着ていたことでした。
ちなみに下の画像はケララの市場です。
インドの料理ライターの話によると、ゴアには現在2つの大きな料理カテゴリーがあり、一つが「カトリック・ゴア料理」、も一つが「ヒンドゥー・ゴア料理」。もちろん、これらの融合もありますが。
カトリック・ゴア料理に、ポークビンダルー、シャクティ、バルチャオなどがあり、ヒンドゥー料理は、フィッシュカレー、ダル、パコラなどおなじみのが並びます。
ですから、他と完全に違うカトリック・ゴア料理が注目され、ポークビンダルーの「辛い、酸っぱい」という味のとんがり、且つポークというお馴染みの食材が、料理人の創作意欲を湧き立たせたのではないか、ということです。