- アトリエデリー
- 2022.06.14
今週のアトリエデリーは、
今週のアトリエデリーは「コルカタ回想」と題して、東インド・コルカタをイメージして作ります。
画像上が、チキンカレー(murgir jhol)で、下がエビカレー(chingli malai)です。
あとは野菜のパコラの美味しいヤツと、一点、ストリートフードを考えています。
「私のインドは、真夜中のカルカッタ・ドムドム空港から始まりました。タラップを降り、土の地面を歩いて空港建物へ。
匂いと暑さと喧騒が入り混じったイミグレーションにバゲージクレーム、そして税関。
当時はまだ、キャスター付きスーツケースなどなく、皮かジュラルミンのスーツケースを手で持っていました。
税関を抜け出口に出ると、「ホテル、ホテル、タクシー、タクシー」と叫びながら、ワッと人が寄ってくる。そしてスーツケースを置いた瞬間というか、ほんの数秒でなくなる。アっと目を上げると、子供がにこっと笑って「No problem!」といって、スーツケースを持っていた。
その子の後を追ってタクシーに乗り込み、薄暗い空港を後にホテルへ。タクシー運転手は、白いクルタをはいた裸足で初老。
道端にはびっしりと路上生活者の寝姿」
しかし、とてもインドに行きたかった者にとっては、何の驚きもしんどさもなく、ただ、インドにいることがうれしく、楽しく、そして逆に実感がありました。
ですから、その入り口のカルカッタ(コルカタ)は、とても親近感があり、きれいなデリーやムンバイより好きで、郷愁さえあります。
今週は、そんなことを考えながら、料理をつくりましょう。