数年前に、スパイスカレーが登場してきた際に、「これはカレービッグバン！」と思ってこのブログに書きました。
　日本では、ありとあらゆる切り口、インド地方別、スリランカ、中華、自由な発想のスパイス使いなどなど、まるでビッグバンのように、すごいスピードで増え続けていましたから。

　そして今は？
　さらに切り口が増え、ビリヤニ、ハイブリッド、懐古など、無尽蔵、無差別に、あらゆる方向に向かっているように見えます。
　そう、これはエントロピー増大の法則、「整然とした秩序が乱れると、どんどん乱れが増えて行き、それは決して元には戻らない」に見えます。

　ラーメン文化もそうだったですね。
　そしてこれが、日本のカレー文化となって、新しいカレーが生まれていくのでしょう。
　
　カレーという言葉自体、包容力が強く、あらゆるスパイス料理を包含していきますから。

　ということで、今日明日は、アトリエデリーでは「British-Indianプレート」をご用意しています。
　イギリスは、日本と逆に、カレー自体はインド化、即ちインド手法に戻っていっています。

　マドラスビーフカレーにフィッシュ＆チップスにジャルフレジ、ロンドン子も喜びそうです。