- 社長雑談
- 2022.05.16
日本のカレーの原点に
日本のカレーの原点はイギリス式カレーだと言われています。
明治5年発刊の「西洋料理指南」のカレーのレシピは、カレーマニアにはよく知られていますが、あのレシピは誰が作ったのでしょうか?
諸説あり、著者が築地に居留しているイギリス婦人に聞いたという説も。
そしてそれらをイギリスまで調べに行った、水野仁輔氏の「幻の黒船カレーを追え」を読むと、そのレシピの出所が不明瞭なことが判ります。
水野氏が、「イギリス中を探しても、小麦粉のルウのドロッとした、いわゆるイギリス経由といわれる日本のカレーはなかった」。
面白いですね。
我々もイギリスカレーを原点と考え、画像の下の様な小麦粉ルウのカレーを想像下で作っていました。
日本のレストラン、ホテルの大半がそうですものね。
しかし、イギリスのカレーを調べていくと、今はほとんどインドの製法を使ったカレーしか出てきません(画像上)。
ごくたまに、おばあちゃんのカレーと称して、半透明なコーンスターチでとろみを付けたものは、見たことがあります。
ではなぜ、日本のカレーの原点が「イギリス経由」と称して、今の形になったのか?
その答えは、水野仁輔氏のこれからの追求に掛かっていますね(笑)。