- 社長雑談
- 2022.03.21
カレー、ブレークスルー
日本のスパイスカレーは、それまでのカレーの製法、スパイスの使い方をぶち壊しました。
実はこれは、日本だけのことではなく、インドから海外に出たコックたちも、20年前くらいから研究実践されてきました。
彼らの多くが、インドの調理師学校を出て、インド国内のホテルに入り、その後ホテルの海外支店に行ったり、自分で海外に出たりして、レシピのブレークスルーが起きてきました。
インド料理は地域性があり、またそれ以上に宗教的縛りがあります。
インドの学校では、オーソドックスなことを教えられます。
「魚カレーには、カルダモン、クローブは使わない」
「魚カレーには、メティを使うと美味しくなる」
「肉と牛乳は一緒に調理しない。ただしヨーグルトはかまわない」
「ブラーマン(僧侶職出身とされる最高カースト)にはナンはタマゴを使っているので出さない」
「ケララには、ベジタリアンでも魚は良いという宗派もある」
などなど、宗教、地域別のメニューの考え方も。
今はインド自体が国際化されて、アルコールも普通に飲むようにり、”外食“そのものが変わったようです。
ますます法則から開放され、食材も多様化し、自由なスパイス使いの料理、カレーが出て来るでしょう。
料理人の創造力が勝負になってきます。