- 社長雑談
- 2021.10.06
鍋の底、そして翌日の
画像は、煮込みビーフカレーを作った際に、鍋の底に残ったところ。
ラホールのストリートフードのビーフニハリの最後の方もこんな感じだったが、これも美味しい。
こういったカレーをわざわざ作り、提供されているお店もありますが、よーくわかります。
ゴロっと入った肉も魅力ですが、こちらにはこちらの良さが。
カレーと肉のうまみと油脂分が混然一体となり、本来とは違う味になりますが、「キレはないけどコクがある」。
家で作ったカレーやシチューの翌日、角の取れたジャガイモ、ニンジンに溶けたタマネギ、そしてボロボロな肉片が美味しかった記憶がよみがえります。
父は食べませんでしたが、子供たちの翌朝の楽しみでした(電子レンジもまだない時代でしたから、冷ごはんに温めたものを掛けて)。
このことは、世界中でやられていますし、研究されています。
イギリスでも「カレー、シチュー、ボロネーズ(ミートソース)は翌日には味が増す」という記事があります。
これは、肉から溶け出すゼラチンが出切る前に夕食で食べ、その後も、また冷蔵庫に入れても出てくる。それが翌日再加熱されると、そのゼラチンが全体に行き渡り美味しくなるとか。
インドでも「ココナッツを入れたカレーは翌日がおいしい」というのを読んだことがあります。
ゴアの魚カレーは、カレー部分を大量に作り、必要な分だけ魚を入れて食べ、翌日また魚を加えて食べると、より美味しいとか。
香りは足りなくなると思いますが、味にはいいのかもしれませんね、寝かすということは。