- 社長雑談
- 2021.09.15
ビリヤニ、う~ん難しい
ここ10年位、日本でビリヤニの人気が高くなっています(昔は売れないインド料理の代表でしたが・・・)。
そして、日本人の研究心がすごいと思っています。
その歴史、定義、レシピは、かなりすごいことになっています。
ビリヤニ専門書も出版され、ネットでも多くのサイトがあって、詳しく書いてあり、知らないことばかりです。
初めて食べた半世紀前には、マトンかチキンの2種類しかなかったし、「ビリヤニ」と「プラオ」の違いをインドの料理学校で聞いても、教授は「ビリヤニはメインディッシュ、プラオはサイドディッシュで何か他のものと一緒に食べるもの」との答えでした。
また日本では、その調理法による区分から入ることが多いかな、、カッチ、ダムとか。
一方、インドに行くと地域別。ムガライ(デリー、アグラ)式、ラックナウ(アワディ)式、ハイデラバード式、、コルカタ式、バンガロール式などなど。
ここ2~30年、インドでもインフラ設備が進み、インド全土に輸送網が出来上がっていますが、それまでは、南インドではあまりバスマティライスがなく、ジーラライス(米の種類です。ホワイトジーラ米、ジーラサンバル米など)が結婚式などのビリヤニ専用米でした。
ですからスワミさんもバンガロール出身でしたし、ベンガルのコックたちも国からこのジーラライスを持ってきて、ビリヤニを作っていました。
さてさて料理名ですが、画像は数年前に「たまに食べるならこんなカレー」で作ったチキンビリヤニでしたが、名前は「シャージャハーニ・チキンビリヤニ」にしました。
このムガール帝国第5代皇帝の名前がかっこいいと思ったからです。タージマハルも作りましたし。
それに、ビリヤニの始まりの逸話にも、お腹をすかせた兵士のために、シャージャハンの奥方ムムタズが肉と米の料理をコックたちに作らせたのがインドの最初だそうです。
今だと、作り方の分類名を付けないと受け入れてもらえないかも。