- 社長雑談
- 2021.05.14
「にっぽんのインドカレー」
朝の始業前、たんどーる塚本シェフが出版された「にっぽんのインドカレー」を拝見しました。
すると、今の日本のカレー界のことが頭に様々に浮かんできました。
インドカレーの他に、欧風、ジャパニーズもありますが、今日のお話は、派生的なものも含めて、インドカレーに絞ります。
1.純粋にインドカレーを追う
2.インドカレーの手法に、素材、スパイスなどのアレンジを加える
3.インドのエッセンスを残しつつオリジナリティーを出す
私自身もこの3つを行ったり来たりしています。
時にはインド周辺だったり、欧米に出て行っているインド人シェフのフレンチや現地料理との融合も参考?真似?したりしています。
でも基本的には、インドカレーを基本に組み立てていると思います。
しかし、塚本シェフのこのレシピ集、おふくろの味か、塚本家の味か、はたまたシェフの好みなのかもしれませんが、根底に塚本料理があって、そこに、インドカレーのエッセンスというより手法というか調味というかが加えられて完成しているのかと感じました。
もちろん、インド料理の確かな修行に裏打ちされてのことですが。
このような料理を20数年前から展開されてきたフロンティア精神がありますね。
デリーでも、コルマカレーに昔から梅干しを使っていましたが、やはり20年くらい前なのか、カレーの雑誌で、塚本シェフが梅干しを使っているのを知って驚きました。
我々は、タマリンドが手に入らないので梅干しを代用品として使用しましたが、シェフはこれを前面に押し出してきたのです。
イタリアンのアマトリチャーナ、ブッタネスカカレーもありましたが、これはどうやってもできないし、やれないと思ったのが「オトナのスパイスナポリタン」。
我々にはせいぜいカツカレーまでかな。
「和魂印才たんどーる」、これからも楽しみです。