- 社長雑談
- 2021.05.04
記憶、思い出、カレールウ
人間は良い思い出のみが残る、いや、勝手によくしているのかもしれませんが、それが年々強くなっていくように感じます。
今はやりのキャンプ。キャンプと言えばBBQのようですが、ちょっと前までは”カレー”。
必ず作るのがカレーで、みんなででワイワイ作ってガツガツ食う。
ですから、キャンプ場は未成年が行く(単なるイメージですが)、20歳過ぎると、誰かが知り合いの別荘を調達して楽しむ。
今はレトルトカレー全盛ですが、当時はカレールウ。
1970年代、ジャワカレー辛口、美味しかった。伊丹十三夫婦や千葉真一夫婦のCMが、かっこいい大人をイメージさせて。
買い出しもまたイベントで、肉、野菜、アルコール、カレールウを買い込み、カレー作り。
カレールウの良さは、調理が切るまでで、あとは自動的に完成。
サラダなどは作らず、福神漬けとポテトチップがあれば。
飯を食う楽しみは、作るプロセスにあったように感じます。
レトルトカレーだと、そのプロセスの楽しさや、記憶にも残らないのがさびしいかな。
そして何十年と経つ内に、脳のすばらしさか、悪い思い出がどんどん削ぎ落とされていく。あるいはバッドがグッドに変わるとか。
固かった肉が、「固いけどおいしかった」に。
「ああ、あの時のカレーはウマかった! 楽しかった!」が残ります。
こうやって書くと、いつも楽しそうにやっていたみたいですが、実際は一回だけです(キャンプは3回くらいあるかな)。
我々の年代にはカレールウは、キャンプの三種の神器の1つかもしれません。