- 社長雑談
- 2021.04.26
ショック!
私、息子、そしてデリーの師であるアンソニー・ジョセフ・ルールドゥスワミ シェフが亡くなったという一報がありました。
今、皆沈んでいます。
いろんなことが頭に浮かんできます。
彼が来日した40年前は、入国ビザが3つの省庁にまたがり、それぞれから呼び出しがあり、半年近くかかったところから始まりました。
そして彼から学んだことは、とてもとても言葉で言い表すことができません。
南北インド料理のレシピから、たくさんのイベント、インド大使の料理を作ったり、ラジャスタン、ムンバイ、デリー、チェンナイから来た旅行者たちのメニューの作り方、考え方。
ブラーマンのためのメニューの考え方。
ムガール料理、チェティナッド料理、ハイデラバード料理、ミールスなど、基本は彼の働いていたバンガロールのアショカホテルでした(途中、ハイデラバードとゴアに出向)。
初代社長がスワミさんを選んだ理由は、当時、流通や交通が整備されていなかったので、「北インドのホテルのコックは北インド料理しか作れないが、南インドのホテルのコックは、南インド、北インドの料理が作れるから」でした。
その通り、彼は何でも作れました。
そう、彼の自慢は英国エリザベス女王の妹、マーガレット王女がアショカホテル(当時は国営ホテルでした)に泊まり、その食事を担当したことでした。
私がインドの調理師学校から帰った後、インド人の彼が、日本の食材を使って作るインド料理は、とても言い表せないほど勉強になりました。
今は、彼と過ごした楽しく、厳しく、濃密な時間を思い出しながら、彼の思い出にしばらく浸っていたい。
彼には本当に感謝しています。ありがとうございました。