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- 2020.11.03
60年前のカシミールカレー、続き
来週末の販売開始をめどに「昭和35年のカシミール」を準備しています。
この項でも書きましたが、現在のものより濃いです。
今のがコンソメなら、ややポタージュに近いかな。
これは創業者田中敏夫の料理哲学、いや飲食業哲学があると言えます。
私流の表現だと「引き算の美学」。
料理をしていて、味が今一の時、何が足りないかを考えますが、彼の基本は違います。
初めての方も、フリークの方も、薄くシャバシャバで辛い、もちろん「これは美味い❗」と感じる方も多いでしょうが、食べ終わり、会計を済まし、外に出ると「あれ?また食べたい」と思ったことはないでしょうか。
田中敏夫は、ここに気づいたのでは。
私が作って二人で食事をすることが、多々ありましたが、味噌汁は濃い、吸い物は薄いと、よくいわれました。
彼は来店頻度を上げる方法を模索していたのでは?
そのためには、濃いと満足感はあるけど、月一週一になる。
デリーの社是である「毎日食べても飽きないカレー」にはならない。
確かに、上野店で厨房にいた頃、1日3回カシミールを食べに来たお客さまがいらっしゃいましたが、コルマカレーではありませんでしたね😉
おっと、大事な企業秘密を言ってしまいました。
でも、「昭和35年のカシミールカレー」、お楽しみに、よろしく😃✌️