- 社長雑談
- 2020.09.02
ポークビンダルー物語
ここのところ、ポークビンダルーが人気になり(大変いいことです)、材料もいろいろ。
私も”ポークビンダルーおたく”として、研究しましたが、どうやらこの辺りがオリジナルかな、というのを。
インド、イギリスの本や、TIMES OF INDIA の特集記事から。
一般に、ポークビンダルーは、元々ポルトガル料理のカルネ・デ・ビーニャ ダ’ルホスとなっていますが、これは当時(500年前)ポルトガルからゴアまで、船で3カ月かかり、ニンニクと干し肉とワインで船上で作っていたもの。
それを、ゴアのインド人コックが模倣と創作で、スパイスを入れ、トマトとココナッツビネガーでワインの代わりとし、生の肉で作った、とされています。
当時は、酢と言えば、この辺りパームから作った濁っている「トディービネガー(ココナッツビネガー)」が一般的だったようです。
ちなみに「酢」とは、アルコールに酢酸菌を加えて酢酸発酵したもの。たとえばもろみ酢は、酢酸菌を加えていない、クエン酸による酸味です。酢酸の、あのツンとくる酸味はありません。
ポルトガルは、ボンベイ(ムンバイ)にも行っているので、ムンバイにもムンバイ型ポークビンダルーがあるそうなので、今度調べてみます。
ボンベイでは、ポルトガルのイースト発酵のパン文化が大きく受け入れられ、パウバジやワダパウが人気になり、インド全土にパン文化が広まりました。
ですからやはり、自分で作る時は、ココナッツビネガーに惹かれるものがあります。
※画像は創業90年になるポークビンダルーの有名店スーザロボです。