- 社長雑談
- 2020.08.28
タルカリ
最近ずいぶん増えたネパール料理ですが、定食?スタイルの「ダルバート・タルカリ・アチャール」人気です。
さて、この”タルカリ”。最初に聞いたのは、銀座で働いていた3人のベンガル人からでした。
「基本的にはヒンディー語のサブジと一緒だが、ベンガルではフィッシュ・タルカリと呼ぶこともある。要はカレーのことだよ」と言われました。
その後ネパールに行ったり、在留のネパール人に聞くと「野菜料理」と答えるし、元々ネパール語だともいわれました。
そして、いろんな文献を読んでいると、語源はウルドゥー語であると出てきた。
この言葉、パキスタンからベンガルに行き、そこからネパールに行ったのではないかという話。
途中、ハイデラバードも経由したらしく、この地でも残っているそう。
それでここからが面白い話。
この言葉自体、少なくとも700年くらい前にはあったそうで、「本来野菜料理、でも時々肉」の入ったいわゆるカレーで、イギリス人に料理名を聞かれた者が「タルカリ」と答え、それが”curry”の語源になったという話。
まあ話半分、いやそれ以下かもしれませんが、こういった話山ほどあります。
でも今は「野菜料理」が使い方としては無難でしょうか。
こういう話をしたときの彼ら(インド亜大陸人)の、真剣で真面目に、まことしやかな語り口が思い出されます。