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- 2020.06.05
ポークビンダルー物語
本日、ポークビンダルー、ネットショップで販売開始します、よろしく!
赤唐辛子香る辛い、現地そのままを意識して作りました。
さて、初めてポークビンダルーという言葉を聞いたのは、45年ほど前のこと。
当時、ヒッピーが流行っていて、インドのゴアに集中しているというので、行ってみた人から聞いた話でした。
ポークビンダルーと聞いても、インドのカレーとは思えない名前ですね。
その後、やはり知り合ったオーストラリア人のコックが作ったのを食べてびっくり。
彼は、大量のフレンチマスタードを使っていました。
そしてデリーでスワミシェフと出会い、「ポークビンダルー作って」と頼んだら、
「まずあなたがゴアに行って食べて来い。そうでないと私の作るのが美味しいか、正しいかもわからないだろう」と言われて、当時、インドのデリーに仕事で行く用事があり、2日間休暇を取って一泊でゴアに。
確か9月だったと思います。なぜなら、デリーもゴアも9月までは雨季料金で半額だったので、たぶんそれでゴアのタージホテルに泊まったと思います。
当時のゴアの印象は、のどかな赤土の田舎で牛が歩き、そして何より驚いたのが、女性が年配の方もサリーでなく、スカートが多い。そう、キリスト教が多いんでした。
タージホテルのチェックイン時、シェフを呼んでもらい「ポークビンダルーとゴアフィッシュカレーが食べたい」と身分も明かして言うと、「フィッシュカレーは今夜私が作る。でもポークビンダルーはカラングートのスーザロボに行け」と言われてびっくり。
確かに、飛行場、タクシー、市場で話を聞いても、皆が”スーザロボ”がいいと。
ちょうど昼過ぎだったので、スーザロボに向かいました。
人の少ない浜辺に建っている中級レストランでしょうか。
お客様はおらず、ビールとポークビンダルーをいただきました。
これは強烈な印象があります。辛いし酸っぱい、大好きな味じゃありませんか。
それから20年以上経ってから、再びスーザロボに。
店も大きくなり、欧米人客も多く大繁盛。
そして頼んだポークビンダルー。ちょっと違うなあ。トマトが多い。こっちの勝手な思い込みかもしれませんが。
味覚とはそんなもので、第一印象もまたそんなものなのかもしれませんが。
カメラの関係もありますが、ちょっと違うでしょう(右が最近です)。
でも、ここが原点で、その後はスワミシェフ、シャンカール君、ジョンさん、シュニルさん、そして日本人コックたちも、社長に振り回されながら、毎年自分なりのポークビンダルーを作ってくれました。
ポストバターチキンはポークビンダルーと勝手に決めていましたが、ではポストポークビンダルーは?
年齢から考えるとポークビンダルーで終わりそうです。
まだ完成途上ですから。