- 社長雑談
- 2019.09.20
大阪スパイスカレー、また考えた
大阪スパイスカレーのこと、また考えていました。
今年のメディアのほとんどが「大阪スパイスカレー」の特集。
東京進出も話題になりましたが、私自身感じたことをいくつか。
まず感じたのが、”バターチキンとナン”を打ち負かしたのではないか、ということ。
スパイスカレーは主に、カレー&ライス。
この日本の原点に、インド料理派に押されていた、ナンを駆逐?してくれたのではないでしょうか。
そして、ナンとともに伸びてきたバターチキンにも一矢を報いたか。
メディアで、カレーというと常連のこのセットがほとんど今年は見かけなかったのでは。
次に、カレー作りの自由さ、というか自由な発想。
インド料理からのアレンジや、洋食・ジャパニーズカレーからのアレンジということでなく、全く自由な発想、タブーのないスパイス使い。カレーではなく、ライスにスパイスミックスを振りかけたりと、インドカレーを勉強してきた私にはびっくり。
ここには「カレー」という食べ物、あるいは言葉の特性があるように思います。
だいぶ昔ですが、フレンチかイタリアンのシェフが、「最近スパイスに興味があり、いろいろ集めて試行錯誤をしている。何種ものスパイスを足していくと、ほぼカレーの味になってしまう」と言っていて、スパイスを複数使うとカレー味(カレー味という言葉)に日本人はたどり着くのでしょうか。
デリーもまた、創業者は自由な発想から自分自身でスパイスを、野菜を、乳製品を、肉類を組み合わせて現在のオリジナルカレーを創り上げました。
スパイスカレーと根は同じかもしれません。
カレーにライス。これを復権してくれたスパイスカレーに、デリーは感謝しなければならないのかな。
でもまず、彼らに淘汰されないように頑張らねば・・・