- 社長雑談
- 2019.06.17
匂いの記憶
視覚、味覚、聴覚、触覚、そして嗅覚がありますが、ものを記憶するのに、個人的には嗅覚が結構あります。
初めてインドに降り立った、コルカタ・ドムドム空港。
タラップを降り、土の飛行場を歩いて空港建物に入る。
その時の匂いの記憶は、機械油と汗とスパイスと香水の入り混じったもの、まだ、鼻腔の中にあります。
インドの雑踏の匂いも、ついでに浮かんできますが。こちらはちょっと汚いですが、アンモニア臭が混じるかな。
日本の季節にも、匂いを感じます。
特に、地下鉄から降りて、地上に出た瞬間、春、初夏、真夏、初秋、秋、そして冬の匂いが東京にはあります。
これが本当に嗅覚なのか、脳がそう考えているだけなのかは判りませんが、本人としては、嗅ぎ分けて季節を感じていると思っています。
料理の香りは、奥歯で噛んで、喉から鼻に抜けるときに感じています。
もちろん口に入る前に、直接鼻腔から感じるものもありますが、スパイスの嗅ぎ分けは喉から鼻です。
癖なのかどうかは分かりませんが、右の奥歯を使うことが多く、仕事で「これと同じようなものを」と言われると、右の奥歯で噛んで記憶させます。
そうすると、あとからでも、鼻腔に香りやスパイスが甦ってくる”気”がします。
たぶんこの癖は、40年ほど前に、お米屋さんから、「米の味の見分け方は、奥歯で噛んで感じること」といわれことかなあ。