- 社長雑談
- 2019.04.17
ポストレトルトカレー
今、レトルトカレー(レトルト殺菌、常温流通)はすごい勢いです。
名店のカレーシリーズ、無印、ご当地カレー、PB(プライベートブランド)など百花繚乱、花盛り。
価格も上は一個¥1000以上、下は数十円。
手とるとカレーを作る工場は一杯と聞きます。
ここで、しつこいようですがレトルト殺菌とは?
ボツリヌス菌を含む、ほとんどの菌が温度が121℃1分で死滅。これをF値1として、レトルト食品と名打てるのは4分、F4以上です。
但しF値は計算式で、115℃なら13分でF1、135℃なら20秒間でF1になります。
したがって、カレーでも、具が大きくなると、その中心温度が121℃4分以上となりますから、まわりのカレーはもっと長時間、121℃の中に晒されます。
デリーは、「レトルト殺菌では、レストランの味は出せない」というので、ボイル殺菌、即ちレストランで作っている温度以上にしないで作っています。
スパイスによっては、121℃となるとかなり変質して、香りが替わるものがあると、我々は思っています。
特にカルダモンは、独特の香りに変貌します。
今は、このレトルト殺菌技術が進み(研究され)、各社とも、レトルト臭を含め、かなり美味しい物を作っています。
但し、封を切った瞬間、一口目を除けばですが・・・
つづく
画像は、その昔、他社の工場で作ってもらったレトルト殺菌カレーです。